この番組ブログでは廣田稔先生がお話くださった中から、
「説明」や「解説」を交えて、まとめさせていただきます。

第1回。4月4日放送回では、この番組名についてお話くださいました。
七高の先輩が新入生にいった言葉。
「自分の挨拶とか、今まで頑張って来たこととかは(どうでも)いい。
 天才的なバカになれ。バカの天才になれ」と。
映画「北辰斜めにさすところ」で緒方直人が言った言葉です。

画像: 祝!番組スタート!

「七高」とは旧制第七高等学校造士館のこと。
鹿児島県鹿児島市山下町にあった官立旧制高等学校です。
「造士館」とは「士を造る学校」ということですから、
かなり気合が入っていたことがわかります。
無論、エリートを造るための学校だったということです。

廣田先生は、2007年に公開された映画「北辰斜にさすところ」を制作されました。
鹿児島大学で学んだ廣田先生も聞いたことがなかった言葉「天才的なバカになれ!」。
映画を作る段階で初めて知った言葉だったそうです。

いろんな本には自分の経験則考えで判断してはいけない、
弁護士だから偉いと思ってはいけない、と書いてある。
法律は相対的な問題。法律を知っているから、裁判やっているから一人前と思ってはダメ。
「Kind of job」であるということを戒めよと先輩たちは言っていた。
もう少し早くこのことがわかっていれば自分で自分を肯定する男になれたんじゃないか。
そんな映画が「北辰斜めにさすところ」なんです。

エリートを育成するためにできた「造士館」。
エリートになる人を作らなければならない。でも本当のエリートになる人は少ない。
もともと帝国大学への予備校制度として旧制高校は生まれた。町一番の秀才ばかりが集まった。
それだけだったら今とおなじようにしょうもないエリートばっかりができる。
でも、この時の先生たちが、偶然ドイツ語を教えるときはヘーゲルカントの本で教えてくれた。
結果、哲学を学ぶという装置ではないけれど、哲学も学ぶことになった。
偶然の賜物ではあるが、結果としてエリートができる。
エリートを育てる方法というのは無い。偶然。
もしかしたら、このラジオでみんなで一緒に考えるという方がエリートが育つかもしれない。
東大京大に行ったからってエリートは作ることはできない。
エリートは所与のものではなく、作られるものでもなくて、
自らがそうではない、と認識して努力する中でしかエリートは生まれないのである。

「わからない」ところから発信する。
「わからんからどうしようか」という話を、みんなが参加していく。

番組制作担当の私は「わからない」=「無知」ではないという部分に勇気をいただいた。
私たちは「無知」ではいけない。「知恵が無い」のではいけないと思ってきました。
いついかなる時も「わからない」と言ってはならないと。
しかし「無知」とは「知ら無い」だけで「知恵が無い」のとは違う。
どんなに知識を得ても、情報を得ても、それらを正しく扱う「知恵」がなければ、
何の役にもたちはしない。
情報社会のこの世の中で、自分に有益な情報を得るには「知恵」が必要だ。
情報を「知る」だけでは駄目。

「自分にはわからないのだ」ということが「わかる」ようになると「知恵」がつく。
私は、初回の放送でそのように解釈をしました。まだわからないですけどね。

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