木川教授が留学したのはロンドン大学。
入学の祝辞で放たれたイギリスジョークについていけない廣田稔。
笑っていいのかわからないジョークが多いイギリス。
含蓄のあることを言っていると思った廣田稔。
大きいことを大言壮語するんじゃなくて、身の回りをこと、基本的なことを重要にしよう。
という含蓄を含んでいる。
廣田は考える。テロについて騒ぎすぎ。
自殺交通事故と比べたら死んだ人間は少ない。テロの数字で国策を論じるのは間違っている。
テロを利用して国策を捻じ曲げようとするのが政治。
そう考えると交通事故に気を付ける、というジョークはすごく含蓄がある。

木川教授が留学したロンドン大学は、1865年に五代友厚を受け入れていました。
キリスト教徒以外を初めて受け入れたイギリスの大学。
無神論者、と言われたけれど、ダーウィンもロンドン大でないと研究できなかった。
ケンブリッジやオックスフォードはキリスト教徒しか受け入れなかったのです。
資本主義だけじゃなくて宗教的なものを学べ、と五代は指示した。
薩摩英国留学生はキリスト今教を学んで薩摩に帰らなかったものもいる。
アメリカを理解するときはプロテスタンティズムを理解しなければならない。
お金だけで資本主義だというけど、流れは違う。

木川は建築を学びにいった。
修士学生だったけれど、どの博物館図書館も「研究者」として扱ってくれた。
学問が尊重されている感じがした。
教育は子供のためにあるんじゃなくて、未来につなぐためにある。
世界を維持するためにある。国家のためにある。

社会に雇われているから大学教員。
今の大学教員は文部科学省に雇われている気でいる。そういう人が増えている。
自由な研究ができていない。文部科学省に迎合する学長が多い。

少し寂しい気がしました。

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