今週は改めて西国三十三所巡礼について、歴史を中心にご紹介しました。

西国三十三所巡礼のはじまりは、閻魔大王がきっかけ⁉

画像: ※画像はイメージ

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養老2年(718年)、奈良県「長谷寺」の徳道上人が病で仮死状態となり、冥土で出会った閻魔大王から、33か所の観音霊場を開き、人々に観音菩薩の慈悲の心に触れる巡礼を勧めるようにいわれ、起請文と33の宝印を授かりました。

現世に戻った上人は、閻魔大王が選んだ33か所の霊場の礎を築き、人々に巡礼を広めようとしますが、なかなかうまく行かず、いまの兵庫県にある中山寺の石の櫃に宝印を納め機が熟すのを待つことに。そして約270年後、花山法皇がその宝印を見つけ出し、巡礼を復活させます。

花山法皇が比叡山で修行をした後、「圓教寺」の性空上人、河内の「石川寺(叡福寺)」の仏眼上人、「中山寺」の弁光上人を伴い那智山で修行、観音霊場を巡拝されました。その時、参詣の証に寺院に札を打ち付けたことから「札所」と呼ばれるようになり、花山法皇が各霊場で詠まれた歌が「御詠歌」となり、札所の番号が固まったとされています。

草創1300年を迎え、日本遺産にも認定

こうして始まった「西国三十三所」は、2018年に草創1300年を迎え、数々の記念行事が実施されてきました。2019年には「1300年つづく⽇本の終活の旅~⻄国三⼗三所観⾳巡礼~」として、⽇本遺産に認定されています。1300年の記念行事も、いよいよ今年3月31日で終了(限定御朱印の押印もこの日で終了)。月参り巡礼は、11月1日の第33番「華厳寺」で終了されることが決定しています。また、2023年4月15日には、中山寺での結願法要が行われる予定です。

今年のお札所紹介は「くじ」で順番を決めていきます

2018年1月にスタートした番組も5年目に突入しました。テーマ別や札所番号順など、さまざまな順番でお札所の魅力をご紹介してきましたが、今年は「これも観音様とのご縁」と、くじ引きによりご紹介する札所を決定していきます! 

来週(1月15日)は、第18番の六角堂さんです。お楽しみに♪

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