画像: 第18番「紫雲山 頂法寺」(六角堂)をご紹介しました

用明天皇2年(587年)、聖徳太子により創建された天台系の単立寺院。聖徳太子が四天王寺建立の材木を求めて京都を訪れた際に、池を見つけて沐浴したそうです。“念持仏”として持っていた如意輪観音を木に掛けたところ動かなくなったため、この念持仏を本尊とする六角形の御堂を建てて安置したと言われています。

聖徳太子の念持仏であったご本尊の「如意輪観世音菩薩」は、高さ5.5㎝ほどの秘仏で開帳は不定期です。「如意宝珠」と「法輪」を持っている観音様で特に長寿や安産、魔除けに功徳があると言われています。また、脇侍は重要文化財に指定されている「毘沙門天立像」と「地蔵菩薩立像」です。現在の本堂は、明治10年(1877年)に再建されたもので、京都市指定有形文化財に指定されています

本堂の北側には、聖徳太子が沐浴したと伝えられる池の跡が現在も残っており、池のほとりに太子に仕えていた小野妹子が「池坊」と呼ばれる宿坊を構え、本尊にお花を供えていたのが、いけばなの発祥とされ、のちの「華道家元池坊」へと発展していきます。池坊の家元が代々住職を務めていて、いけばなはもちろん、さまざまな技芸上達のご利益を求めて、全国から参拝に来られるお札所です。

如意輪観世音菩薩のご真言 「おん ばらだ はんどめい うん」

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