画像: 第15番「新那智山 今熊野観音寺」をご紹介si

弘法大師(空海)により創建された「今熊野観音寺」。824~834年ごろ、弘法大師が唐から帰国してほどなく、東山の山中で白髪の翁に出会い、一寸八分の十一面観音像と宝印を託されました。その翁は「自分は熊野の権現で、永くこの地の守護神になるであろう」と告げられて姿を消されたそうです。弘法大師は、熊野権現のお告げのとおり一堂を建て、自ら十一面観音像を刻んで胎内に託された小さな観音像を納めて本尊として祀られたのが始まりとされています。

現在の本堂の位置は、かつての奥の院巡礼堂にあたると伝えられ、弘法大師が熊野権現と出会われた神聖な場所。1712年に宗恕祖元律師によって建立されたものです。ご本尊は秘仏「十一面観世音菩薩」で、熊野権現より授かった十一面観音菩薩が胎内に納められています。毎年9月21日~23日の3日間、ご開帳されていましたが、今年はご開帳されないとのこと。ただし、四国霊場のお砂踏み法要は行われます。ご本尊の脇には、智証大師円珍作と伝わる不動明王と、運慶作と伝えられる毘沙門天が祀られるほか、大聖歓喜天(聖天)、薬師如来、准胝観音、三面大黒天などが祀られています。

十一面観世音菩薩のご真言 『おん まかきゃろにきゃ そわか』

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