「トレンドラボ」のコーナー、水曜日のテーマは「ヘルスケア」です。
第1週 水曜日のテーマは「薬膳」。
薬膳料理家の大原レミさんに、おうちでできる”薬膳レシピ”を紹介していただきます。
今回のレシピは・・・
「長芋とエリンギの塩肉じゃが風」です!

画像: 9月6日(水)「トレンドラボ」…大原レミさんの薬膳レシピ‼

9月の薬膳のおはなしと食材について

9月に入り夏から秋へと季節が移り変わるころ朝夕には涼しい風を感じたりして、
徐々に厳しい暑さが和らいできますね。

とは言えまだ少し暑さは続きますし、一方で夏の疲れが出始める人も多いころです。
この時期には、からだの熱を冷ましつつ、疲れた体に元気と潤いを与え、
さらに深まる秋に向けて呼吸器をいたわる養生が大切と考えられています。

秋というと、気になるのは「乾燥」からくるトラブルですよね。
お肌の乾燥、呼吸器の乾燥、最近では夏に常用しているハンディファンによる目の乾燥も
問題になってきているようです。

エネルギーをしっかりと補給しながら、免疫力をアップさせて
季節の変わり目の寒暖差からくる不調を予防しましょう。
今回のレシピでご紹介するのは、エリンギと山芋(長芋)です。

まずは菌活などでも有名なきのこ類、食物繊維を多く含み腸のはたらきを改善します。
薬膳では気を補うはたらきに優れ、免疫を高める食材といわれています。
中でもエリンギは体の内側から潤いをアップさせてバリア機能を強化し、
美肌にも効果的な食材です。

薬膳では特に、白いきのこ(エリンギ、えのき、白きくらげなど)は秋に向き、
黒いきのこ(椎茸、まいたけ、黒きくらげなど)は冬に向くともいわれています。
そして、山芋は胃腸を元気にし、滋養強壮剤として有名な漢方薬に
原材料としてつかわれるほど薬効が高く、生命力を高めて疲労を回復させ、
なんといっても老化防止にもうってつけの食材です。

夏バテで食欲が落ちてしまったとき、体が弱っているときには、
すりおろしたりして食べやすくたくさん食べるのがおすすめです。

ちなみに、今回調味料のひとつとして加える塩昆布ですが、
昆布には、体の熱を冷まして余分な水分をとり除き、
むくみを解消するはたらきがあります。

かつて中国では不老長寿の妙薬といわれ珍重されてきたほど、
昆布には多くの薬効があります。
体のしこりをほぐして腫瘍などの腫れ物をやわらかくして取り除くはたらきもあり、
生活習慣病の予防のためにも、出汁として毎日でもとり入れたい食材のひとつです。

長芋とエリンギの塩肉じゃが風の作り方♪

画像: 長芋とエリンギの塩肉じゃが風の作り方♪

【材料; 2人分】
長芋…300g         薄口しょうゆ…大さじ1.5
エリンギ…2~3本      酒…大さじ2
玉ねぎ…1/2個       みりん…大さじ1
ベーコン…80g       塩昆布…15g        
ごま油…小さじ2

【作り方】
① 長芋は皮をむいてひと口大の乱切りに、エリンギは食べやすい大きさに切る。
玉ねぎはくし切り、ベーコンは1~2cm幅に切る。
② フライパンにごま油をひいて中火で加熱し、長芋・玉ねぎ・エリンギを入れて
全体に油がなじむ程度に炒める。
③ ②に材料がかぶるくらいの水(約500ml)と酒・みりん・薄口しょうゆを加え、
ひと煮立ちしたらベーコンと塩昆布を加えて混ぜ合わせ、アルミホイルなどで落し蓋をして
弱火でおよそ15分煮込む。

【ポイント!】
◎塩昆布やベーコンを使うことで出汁いらず!
なのに、素材の旨みを引き立て味わい深い仕上がりになります。
◎彩りで、さやいんげんや絹さや、にんじんなどをプラスするのも良いですね。
◎落し蓋をすることで、煮崩れしにくくなります。
◎火をとめたあと、一度冷ましてから再度あたためてから召し上がると
さらに味が馴染んでおいしいです。

薬膳料理家 大原レミさんについて…

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