画像: ↑ 本坊の書院から眺められる美しい庭園

↑ 本坊の書院から眺められる美しい庭園

京都府亀岡市ののどかな田園地帯にある「穴太寺(あのおじ)」は、705年に文武天皇の勅願により、大伴古麿が「薬師如来」をご本尊として創建したと伝わっています。「あなおうじ」「あのうじ」など、さまざまな呼び方で親しまれているお寺です。

お寺の秘仏本尊である「薬師如来」が安置されてから、およそ250年後に、西国三十三所の札所本尊である「聖観音菩薩」も安置されたと伝わっています。縁起によると、平安時代に郡司をしていた宇治宮成が都から仏師・感世を招き、「聖観世音菩薩立像」を作りました。お礼として自分の大切にしていた馬を与えましたが惜しくなってしまい、先回りして仏師に矢を放って殺し、馬を奪い返してしまいました。家に帰ると、聖観音像が血を流していたため、慌てて確認したところ仏師は無事だったそう。「観音様が身代わりになられた」と悟った宮成は仏門に入り、寺を再興して聖観世音菩薩を安置し、このことから、「身代わり観音」として信仰されています。ご本尊の「聖観世音菩薩」は、秘仏で33年に一度の御開帳とされています。

ことし(2024年)6月には「安寿姫厨子王丸肌守りの御仏」が公開予定です。詳細がまだ決まっていませんので、お出かけの際は穴太寺さんにお問い合わせください。

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