「トレンドラボ」のコーナー、水曜日のテーマは「ヘルスケア」です。
第1週 水曜日のテーマは「薬膳」。
薬膳料理家の大原レミさんに、おうちでできる”薬膳レシピ”を紹介していただきます。
今回のレシピは・・・「トマト肉じゃが」

7月の薬膳のおはなしと食材について

6月の終わりに夏至を迎えて、
二十四節気ではちょうど夏の真ん中を過ぎた頃と言われるのですが、
今年は全国的に梅雨入りも遅く最も暑かった夏と言われた去年を上回る
暑い夏になるだろうと言われていて、
今のうちに暑さに負けない身体づくりをしていきたいところですね。

これからの時期わたしたちの身体に起こりやすい不調は、
体内に熱がたまりやすいので、肌荒れを引き起こしたり
湿疹や皮膚の炎症なども悪化しやすくなったりします。

また、高温多湿の日本の夏、蒸し蒸しとした湿気が身体のなかに溜まると、
胃腸を弱らせて軟便や下痢に悩まされたりします。
暑いからと、冷たすぎるものばかりを食べたり飲んだりしてしまうと、
さらに胃腸のはたらきが弱くなってしまうのでなるべく控えめにして、
食べものからの水分や熱を冷ます食材をうまく摂り入れて、夏の暑さを乗り切っていきましょう! 

冷たい食事は控えめに、温かい食事でのエネルギー補給を心がけると良いでしょう。
「脂っこいもの、味の濃いもの、冷たいもの」は
なるべく意識して避けるようにしておくことが、胃腸に負担をかけずに元気に過ごす秘訣です。

今月のレシピは、「トマト肉じゃが」です。
涼性のトマトには身体の熱を冷ましてのどの渇きを潤し、
胃腸のはたらきを活発にして消化を高めるはたらきがあると言われています。
また、関西地方の肉じゃがと言えば牛肉を使用することが多いのですが、
敢えて今回は豚肉を使っています。

肉類の中で、牛肉と鶏肉は体を温める性質があるのですが、
豚肉は涼性で身体の熱を冷ますので夏にはぴったりのお肉ですね。
豚肉は滋養を高めて肌を潤してきれいにするはたらきがあり、疲労回復にも効果的です。

じゃがいもは、体内にたまった余分な水分を排出して、
胃腸のはたらきを整えて気力を補うので、食欲が落ちやすい夏にオススメの食材です。
その他、夏に意識して食べるようにすると良いものには、
熱を冷まして水分の代謝を良くするウリ類、なす、緑豆もやし、そば、緑茶など。

夏バテを予防してエネルギーを補うにはうなぎ、山芋、とうもろこしなど。
汗と共に失われやすい血を補うためには、赤身の牛肉、レバー、
ほうれん草や小松菜など緑の濃い葉野菜や、にんじん、ぶどうなどがオススメです。

同じものばかりを食べるのではなく、その日の体調に合わせて、
今の自分に必要な食材を選びながら日々の食事に摂り入れていくと良いですね。
胃腸に負担をかけないように、ちゃんと空腹を感じてから食事をとることや、
よく噛んでたべることを意識してみてください。

画像: 7月の薬膳のおはなしと食材について

トマト肉じゃがの作り方♪

【材料】(2人分)
じゃがいも…2~3個 玉ねぎ…1/2個 トマト…2個
豚肉…150g 植物油…小さじ1 水…200ml

調味料は…
A)酒…大さじ2 みりん…大さじ2 しょうゆ…大さじ1
みそ…大さじ2

①じゃがいもは皮をむいてひと口大に切り、玉ねぎはくし切り、トマトはざく切りにする。
豚肉は食べやすい大きさに切る。
②鍋に植物油を入れて中火で熱し、豚肉を加えて炒めます。
 肉の色が変われば玉ねぎとじゃがいもを加え、全体に油が回れば、
 Aの調味料を加えて混ぜ合わせ、ひと煮立ちしたら弱火にし、約15分加熱する。

③じゃがいもが柔らかく煮えたらトマトを加え、みそで味を調える。

【POINT!】
◎油をごま油に変えると風味がより良く仕上がります。
◎にんじんやいんげんなどを足したアレンジもOK。 ズッキーニを加えるのもオススメです。
◎トマトは大きめのものなら1個でも良いですし、
 小さめのものなら個数を増やすなど調整してください。
◎みそを加えることでコクが出て、全体の味のバランスを整えます。

薬膳料理家 大原レミさんについて…

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