
正式名称は「紀三井山 金剛宝寺護國院」。境内には、清浄水、楊柳水、吉祥水という3つの霊泉があることから「紀三井寺」の名前で親しまれています。2017年(平成29年)に日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の構成文化財の一つに加えられており、境内からは「万葉集」にも詠まれた「和歌の浦」をはじめ、淡路島や四国を望むことができる景勝地。バスツアーの際も、素晴らしい景色を堪能することができました。
「紀三井寺」さんの始まりは、770年(宝亀元年)。唐(中国)の為光上人がこの地を訪れた際、名草山の松の根元に千手観音を感得し、一刀三礼のもとに「十一面観世音菩薩像」を刻んで、お堂を建立し安置されたと伝わっています。ご本尊は、秘仏「十一面観世音菩薩立像」で、厄除・開運・良縁成就・安産・子授けにご霊験あらたかとされています。開山・為光上人御手彫と伝わっており、十世紀初期の作風で台座も同年代のもの。お隣に祀られる秘龕仏(ひがんぶつ)「千手観世音菩薩立像」とともに、50年に一度ご開帳されています。
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↑西国三十三所第1番札所「那智山 青岸渡寺」
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