第5番札所「紫雲山 葛井寺」をご紹介しました
7世紀後半に、百済から渡来した葛井氏の氏寺として創建された葛井寺。その後、聖武天皇の勅願により大伽藍が整備され、725年に行基上人がご本尊の開眼法要を務めたと伝わっています。平安時代後期に一時衰退し、それを嘆いた藤井安基という人が伽藍の大修理を行ったことから、藤井氏の姓をとって“藤井寺”とも呼ばれるようになり、一帯の地名にもなったそうです。
ご本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。通常、千手観音の手は42本ですが、宝鉢や宝輪、数珠など持物をもつ「大手」40本に加えて、孔雀のように広がる「小手」が1,001本あり、国宝に指定されています。秘仏ですが、毎月18日にご開帳され、ご本尊を間近に見ること...