第17番札所「補陀落山 六波羅蜜寺」
今週は、京都市にある第17番札所「補陀落山 六波羅蜜寺」をご紹介しました。
西国札所のなかでも京都の街なかにあり、比較的お参りしやすい立地です。
六波羅蜜寺は、951年に空也上人が創建したと伝えられていますが、当時、京都に疫病が流行しており、村上天皇から疫病退散を支持された空也上人は自ら刻んだ十一面観音像を車に乗せて、都を行脚したそうです。念仏を唱えながら観音様に供えた昆布と梅干入りの「皇服茶」を病人に飲ませ、病気を鎮静化させたといわれています。
それから12年後、病気で亡くなった人の供養のためにお堂を建て、十一面観音像を安置したのが始まり。当初は「西光寺」と呼ばれ、のちに仏教の言葉であ...