第10番「明星山 三室戸寺」をご紹介しました
創建は、宝亀元年(西暦770年)。光仁天皇が毎晩宮中に金色の光が差し込むのをご覧になり、使いの人が宇治の山奥に流れる志津川に向い、渓流にそって登っていくと、滝つぼから、二丈ほどの千手観世音菩薩が現れ、光仁天皇はすぐに宮中に尊像を迎えられたそうです。
その後、奈良の大安寺の行表和尚を招いて 御室(住まい)をこの地に移し、この尊像を本尊として安置し『御室戸寺』とするよう勅されました。このお寺が光仁天皇、花山天皇、白河天皇という3人の離宮になったので、「御」の字を漢数字の「三」に置き換えて、「三室戸寺」になったと伝わっています。
ご本尊は秘仏でご開帳は不定期。腕が2本の珍しい千手観世音菩薩像で...