
今週は「香り」をテーマに、香木で作られた観音様がいらっしゃる「観音正寺」をご紹介しました。
推古天皇の時代、605年に聖徳太子によって創建されたと伝えられています。
聖徳太子が近江の国を訪れたときに、琵琶湖で人魚に出会ったそう。
人魚は「私は前世で漁師であり、殺生をしてきたため、このような姿になりました。
繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と、頼んだそうです。
聖徳太子は願いを聞き、自ら千手観音像を刻んでお寺を建てたといわれています。
実際に、“人魚のミイラ”が安置されていたそうで、今も写真が残っているそうですよ。
観音正寺は、1993年の火災で本堂とご本尊が焼失してしまいました。
その後、2004年に総檜造りの本堂が再建され、新たなご本尊として、千手千眼観音坐像が
祀られました。こちらのご本尊は、インド政府の特別な許可を得て輸入した香木「白檀」を
23トンも使い、現代日本を代表する仏師・松本明慶氏が彫ったものです。
きよぴーがゴジラぐらいかな?という話をしていましたが、スタッフが調べたところ、
ゴジラは2万トンだそうで。それでも23トンの白檀はかなり高価ですよね~。
新たなご本尊は、常時開帳されているのでいつでも拝観することができます。
また、以前のご本尊は秘仏だったそうですが、その際のお前立だった観音様が
2022年からは、秘仏として、33年に一度公開されるようになるとのことです。