今週は、京都府亀岡市の田園地帯にある天台宗の古刹「菩提山 穴太寺」をご紹介しました。
705年に文武天皇の勅願により、大伴古麿(おおとものこまろ)が開いたと伝わります。
創建当初は、ご本尊として薬師如来が祀られており、およそ250年後に札所本尊である「聖観世音菩薩立像」が祀られるようになったそう。薬師如来は絶対秘仏で拝観することはできませんが、聖観世音菩薩立像は33年に一度、ご開帳されます。“身代わり観音”として有名で、その由来は、『今昔物語』や、江戸時代前期に加納永納が描いた『穴太寺縁起絵巻』などに登場しています。
また、本堂には“なで仏”と呼ばれる釈迦涅槃像が布団に横たわった姿で安置されていて、自分の体の悪い部分をなでると病を取り除いてくれると信仰されていますよ。
なお、5月~6月に、西国三十三所草創1300年記念特別拝観として、安寿と厨子王丸の伝説にある「厨子王丸肌守御本尊」の特別拝観が予定されていましたが、緊急事態宣言発出のため、延期されています。開催については、お寺にお問い合わせください。
聖観世音菩薩のご真言『おん あろりきゃ そわか』