画像: 第1番「那智山 青岸渡寺」をご紹介しました

4世紀、仁徳天皇の時代に創建された青岸渡寺は、縁起によると、天竺(インド)から熊野灘に流れ着いた裸形上人が、那智の滝で修行中に、滝つぼで八寸の観音菩薩を感得し、草庵を結んで安置したことが始まりだと伝えられています。

その後200年ほどたち、推古天皇の時代に、奈良の生仏上人が来られて裸形上人の話を聞き、椿の霊木で高さおよそ4メートルの如意輪観音像を彫り、裸形上人の観音像を胎内に納めて、推古天皇の勅願により本堂が建立されました。ご本尊の如意輪観音像は秘仏で、毎年2月3日と4月の第2日曜日、そして8月17日に開帳されています。

神仏習合の聖地だった那智山には、伝教大師や弘法大師など、たくさんの高僧や歴代の上皇が参籠しました。西国巡礼を復興させた花山法皇も1000日間の滝籠りをしたのち、観音霊場巡りに出発したと伝えられ、第1番札所となりました。平安時代末期から鎌倉時代にかけては「蟻の熊野詣」といわれるほど、たくさんの人たちがお参りされたそうですよ。

如意輪観世音菩薩のご真言: おんばらだ はん どめい うん

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