画像: 第2番『紀三井山 金剛宝寺(紀三井寺)』をご紹介しました

和歌山県和歌山市にあり、「紀三井寺」の名前で親しまれています。
770年に、唐の為光上人が観音信仰を広めるために諸国を巡っていたときに、名草山の松の根元に千手観音を感得し、十一面観世音菩薩像を自ら一刀三礼のもとに刻んでお堂を建立したのが始まりだと伝わっています。

歴代天皇が訪れ、後白河法皇の時代には国家鎮護などを祈願する勅願所になりました。「紀三井寺」という名前は、清浄水(しょうじょうすい)、楊柳水(ようりゅうすい)、吉祥水(きっしょうすい)という3つの井戸に由来しています。昭和60年には、環境庁が発表した「日本名水百選」にも選ばれています。

ご本尊は秘仏の「十一面観世音菩薩像」で、ほかにも秘仏の「千手観世音菩薩像」が祀られており、どちらも50年に一度開帳されます。これらを含め、全部で5件の国指定重要文化財の仏像がありますが、現在は、災害時に備えて本堂奥の収蔵庫・大光明殿に安置されています。また、2006年に完成したコンクリート製の仏殿には、「大千手十一面観世音菩薩」が祀られています。

楼門から境内までは「結縁坂」と言われる231段の急な石段がありますが、今年春には、楼門下から仏殿下に至るケーブルが完成する予定です。なお、節分の豆まきは中止、配布に変更となっています。詳しくは、紀三井寺さんのWEBサイトをご確認ください。

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