画像: 第12番札所「岩間山 正法寺(岩間寺)」をご紹介しました

滋賀県大津市と京都府宇治市の境にある標高443メートルの“岩間山”山頂付近にあり、「岩間寺」の名前で親しまれています。創建は、養老6年(722年)。泰澄大師が、元正天皇の病気を法力で治した褒美として建立された勅願寺です。

泰澄大師が岩間寺を訪れた際、桂の大樹から千手陀羅尼を感得され、その桂の木で等身の千手観音像を刻みました。その胎内に、元正天皇の念持仏だった15センチほどの小さな千手観音像を納めて、ご本尊されたそうです。
毎晩お厨子を抜け出し、136の地獄を駆け巡って苦しむ人々を救済し、朝になってお厨子へ戻られる頃には汗をびっしょりかかれているので、「汗かき観音さん」と呼ばれています。
現在の本尊は、千手観音の胎内に納められていたもので秘仏。ご開帳は不定期なんですが、ことし10月中旬に、岩間寺の開創1300年記念として、ご開帳が予定されています。

創建の頃、何度も落ちる雷に困り果てた泰澄大師が、法力で雷神を封じ込め、雷神を弟子にして岩間寺の参拝者には悪さをしないことを約束させたことから、「雷除け観音」とも呼ばれ、毎年4月17日には雷除け法要が行われています。水の乏しいお寺のために雷神が爪で掘ったとされる「雷神爪掘り湧泉」は、不老長寿やぼけ封じのご利益もあるそうですよ。

毎月17日のご縁日には、さまざまな法要が営まれ、石山駅西口から岩間寺まで、シャトルバスが運行しています。運行予定は、岩間寺のWEBサイトにてご確認ください。
なお、帰りの石山駅行のシャトルバスは、第13番札所の「石山寺」前で下車できるので、続けてお参りしたい方におすすめです。

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