奈良時代末期、727年に善仲・善算という双子の兄弟が草庵を結び修行されたことから始まったという「勝尾寺」さん。創建当時は別の名前だったそうで、平安時代、第6代座主の行巡上人が清和天皇の病気を祈願で直し、王に勝った寺という意味で「勝王寺」の名前を賜ったところ、お寺側が「王」の字を「尾」として、「勝尾寺」とされたのだそう。
”勝ちダルマ”でも有名な勝尾寺さんは、受験や病気、スポーツ、商売、選挙など、「人生のあらゆる場面で勝つ寺」として信仰を集め、沢山の方々が参拝されています。ダルマのおみくじがあって、境内のあらゆるところに、参拝者が置いたダルマが(笑)。
ご本尊は秘仏で、毎月18日にご開帳されています。780年に、妙観が寺を訪れ、7月18日から1カ月間で、白檀の香木に身丈八尺の「十一面千手観世音菩薩像」を彫ったと伝わっています。“希代の名工”と言われた妙観は、観音さまの化身と信じられていました。この伝説が、観音様のご縁日が18日となった由来だそう。
十一面千手観世音菩薩のご真言 『おん ばざら たらま きりく』