外気温マイナス14度と温泉

 10年に一度の大寒波到来。大雪で電車や道が大変なことでした。ちょうどその時、講演で岩手の花巻にいました。さすが雪国なので、地元の方は少々の雪には慣れておられましたが、私は持参した長靴を履いて滑る路面に悪戦苦闘でした。
 
 無事講演や諸行事が終わり帰る日、案の定飛行機は全便欠航、新幹線も遅れや運転取りやめです。こういうときは早々に気持ちを切り替え、ここは花巻!ということで帰るのをあきらめ、志度平温泉で一泊することにしました。

 志度平温泉は、実は京都清水寺と深い関係があります。清水寺開山である坂上田村麻呂公は、清水観音の念持仏を烏帽子の中に奉持して蝦夷征伐に出兵します。連日の戦いで疲弊し将兵も傷を負った苦難の時に、観音さまが出現し霊泉のお告げによって発見されたのが志戸平温泉なのです。不幸中の幸い、約10年ぶりに訪れることが叶い、敷地にある温泉神社にもお詣りできました。

 さて、コロナ禍で数年ぶりの温泉。脱衣所の外に見える雪景色の露天風呂に心弾ませ、何も考えずに飛び出した瞬間、外気温マイナス14度・・・「さっむゥゥゥゥ」肌が痛い、急いで湯船へ。源泉約70度お湯が注がれる掛け流しの湯船は、表層の湯は熱く冷えた足を突っ込んだ瞬間、「あっつゥゥゥゥ」。

 最近、情報番組などで「ヒートショック」の危険性が言われていますが、冬の露天風呂は、命がけでした。皆さまも、お気を付け下さいませ。

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