奈良県明日香村の東にある岡山の中腹にある「岡寺」さん。飛鳥時代の663年に、天智天皇の勅願で義淵僧正が創建したと伝わっています。日本で初めて『僧正』の位になり、お弟子さんには、東大寺や石山寺の開山である良弁、行基菩薩などがいます。
ご本尊は高さ4.85メートル「如意輪観音坐像」で、国の重要文化財に指定されています。寺伝によると、奈良時代末期に弘法大師が、“インド・中国・日本”の3か国の土を使って造られ、以前の本尊であった高さ31.2cmの「如意輪観世音菩薩 半跏思惟像」(国指定重要文化財)が胎内に納められたと伝わっています。現存している塑像(=土でできた像)としては、日本最大級。通常、如意輪観音像は手が6本あることが多いですが、岡寺の如意輪観音は、石山寺と同じく、二臂の如意輪観音です。なお、毎年1月~3月の間は随時厄除法要が勤修されており、一般の方の内拝はできません。
春の行事予定
3月15日(土)~5月6日(火・休)『大和観音 はるかぜ回廊』開催
第6番「壷阪寺」・第7番「岡寺」・第8番「長谷寺」の西国奈良県札所に加えて、同じ奈良県中南和にある「室生寺」の四ヶ寺で開催。花めぐりのほか、特別御朱印が授与されます。
毎年4月中旬~5月初頭 およそ3,000株のシャクナゲが開花
ゴールデンウィーク期間中 「華の池~水面に浮かぶ天竺牡丹~」実施
令和7年4月1日より入山料が改訂されます
3月中の入山料は、大学生以上400円、高校生300円、中学生200円ですが、
令和7年4月1日より、大人500円、中高生400円に改訂されます。※小学生以下は変わらず無料。