
宝亀9年(778)に、奈良で修行を積んだ僧・賢心(のちの延鎮上人)が夢のお告げを受けたことが始まり。音羽山で清らかな水が湧き出る瀧を見つけ、そのほとりで草庵を結び修行する行叡居士と出会います。賢心に霊木を授けて観音像を造り、この霊地にお堂を建てるよう告げて姿を消したそう。
そして2年後、音羽山で鹿狩りをしていた坂上田村麻呂が賢心と出会い、その教えに深く感銘を受けて十一面千手観世音菩薩を本尊として仏殿を寄進。「清水寺」と名付けられました。創建以来、10度を超える大火災に遭いましたがその度に再建され、現在の伽藍はそのほとんどが1633年に再建されたもの。1994年には、ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録されています。
ご本尊は、清水型観音と呼ばれる秘仏「十一面千手観世音菩薩」で、国宝に指定されています。安置されている厨子も国宝です。33年に一度の開帳で、次回の開帳は2033年の予定です。
十一面千手観世音菩薩のご真言
おん ばざら だらま きりく