画像: 第20番札所「西山 善峯寺」をご紹介しました!

 平安時代中期の1029年、比叡山の恵心僧都(源信)の弟子である源算上人が開いたと伝わっています。源算上人が47歳の時、霊地を求めてこの山で出会った「阿智坂」という翁神のお告げを受けて、小さなお堂を建て、自ら刻んだ千手観世音菩薩像を奉安し、「阿智坂の法華院」として開いたのが始まりです。

 1034年に、後一条天皇から鎮護国家の勅願所と定められ、「良峯寺」という寺号が与えられましたが、1192年に後鳥羽天皇より、「善」の字を使った「善峯寺」の寺額が与えられ、寺号が改められました。

 1042年、後朱雀天皇が夢のお告げを受け、洛東にあった「鷲尾寺」から、仁弘法師が作った千手観世音菩薩を遷座され、ご本尊として祀られました。このご本尊は、19番「革堂」の行円上人がご本尊を刻まれた賀茂神社の霊木の余材を仁弘法師が得て作られたといわれています。

 なお、源算上人作の「千手観世音菩薩像」は、“脇本尊”として祀られています。ご本尊・脇本尊どちらも秘仏として奉安されており、善峯寺の開山1千年にあたる2028(令和10)年に、ご開帳予定です。

 約300点の仏像・絵画・書跡・染織・陶器など貴重な文化財を収蔵している「文殊寺宝館」では、令和7年の企画展として「片岡鶴太郎 游鯉龍門圖(ゆうりりゅうもんず) 特別公開」が予定されています。片岡鶴太郎さんが2005年の春から秋にかけて当寺に何度も訪れ、中国の故事「登龍門」から着想を得て、本坊の襖に当寺の池に泳ぐ鯉を描いたもの。善峯寺本坊100畳の座敷に、襖25面、長さにして26メートルにも及ぶ大作。現在は、本坊の改修によりこの襖を入れることはできないため、辰年の昨年に続いて、龍と深いつながりある巳年に文殊寺宝館で公開されます。
公開日については、善峯寺さんのWEBサイトでご確認ください。

千手観世音菩薩のご真言:「おん ばざら だるま きりく」

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