
兵庫県加東市にある「清水寺」は、京都の清水寺と区別して「播州清水寺」と呼ばれるようになりました。約1800年前、古代インドからやってきた法道仙人がこの地にとどまり、鎮護国家を祈願したのが始まりとされています。
627年に推古天皇の勅願により、お寺の本堂となる根本中堂が建立。「法道仙人一刀三札の秘仏」と呼ばれる十一面観世音菩薩を本尊に、脇侍に毘沙門天王、吉祥天女の聖像を安置されています。
根本中堂のご本尊は秘仏で、30年に一度、ご開帳されています。このご本尊は、1913年(大正2)の火災の時に自ら避難したという逸話も残っています。
西国のお札所となっているのは、聖武天皇の勅願により、725年に行基菩薩が建立した「大講堂」です。ご本尊は、十一面千手観世音菩薩で常時開帳されています。

水面に顔を映すと寿命が3年延びると伝わる「おかげの井戸」。根本中道から裏手のほうに進んだ場所にある

「薬師堂」の壁に掲げられた、せんとくんの作者・藪内佐斗司教授の十二神将は必見!
