各大学の未来に
繋がる取り組みを紹介する番組
「マクセル meets カレッジナレッジ」
FM大阪と、TOKYO FMの2局ネットでお送りしています。
今回は、東京都千代田区にあります“上智大学”におじゃましています。
お話を伺うのは…先週に引き続き
上智大学 総合グローバル学科3年
郡 ひかるさんです!
上智学院サステナビリティ推進本部”の学生職員として、
キャンパス環境改善チームに在籍しています。

キャンパス環境改善とは、どのようなことに取り組まれているんですか?
一番代表的なものは、
「ウォーターサーバー」の設置です。
ウォーターサーバーですか?
近年ペットボトルなどのプラスチックによる
環境問題が深刻化しているためウォーターサーバーを設置しました。
タンブラーや水筒などのマイボトルを持参してもらい、
水を汲むというスタイルにしました。
すると、思った以上にウォーターサーバーの需要があったらしく、
当初は台数も限られていた分、長蛇の列ができていました。
その後、一日当たりの利用数のデータをとったりして徐々に台数を増やしていきました。
学生にとっては節約にもなりますし、環境のためにもなる。一石二鳥ですね。
また、新しくリニューアルオープンした中庭ではすべての人が無理のない姿勢で
ガーデニングを楽しめる花壇で「苗植え」「育成」「収穫」「活用」までの
植物循環を学ぶための“ガーデニングワークショップ”を開催しています。
何を育てるか最初に話し合って、それぞれのチームごとにテーマを決め、
自分たちの手で植物を育て、収穫し、その後は料理やドライフラワーなどにして
活用していただくという一連の流れを体験できるイベントとなっています。
郡さんが今後、改善に取り組みたいという部分はありますか?
キャンパス内で障害を抱えているにもかかわらず、
周りからの適切な理解や配慮を受けらず苦しんでいる人たちに
寄り添えるようなキャンパス改善を行いたいと考えています。
というのも以前、精神障害を抱えた方と一緒にイベントを企画する機会がありました。
そこで周りから見たら視覚的に分かるような肢体不自由などをもっていないとしても、
精神的な障害を抱えていて、メンタル的に苦しんでいる人がいると痛感しました。
障害自体の大きさを考えるのではなく、周りからの理解不足や配慮不足から
引き起こされるメンタル的な部分、いわゆる二次障害にも注意しないといけないと感じました。
なので、今後は目に見えないけど苦しんでいるような人々が過ごしやすいキャンパスを目指し、
配慮や学校側からの理解が整ったキャンパスを目指していきたいです。
誰もが心地よく過ごすことのできる環境を作る。まさにSDGsな取り組みですね。
郡さん、2週間にわたってありがとうございました!